普通、草刈りは前進しながらやります。
一心不乱に草刈りして一息ついた時に振り返ると前と後ろで全然違う景色になっていて
あ〜よく頑張ったな~
と思うわけです。
褒めますよね、自分を。
でもね、5月から8月まではその喜びや達成感てのは、ほんの一瞬なのです。
夢で見るのです。
草刈りしてて、ふと振り返ると刈ったところの草がじわ〜っと伸びてきてあっという間に元通りになる。
うわ〜と叫んで目が覚める。
病んでますな。
コレは白昼夢か?
伸びた草をかき分け、目の前に障害物があれば躊躇なく乗っかってぶっ潰す。
戦車か?
草が倒され、道が出来、戦車が通った軌跡が見えます。
辿ると、さらに悲惨な光景が。
悲しいですよ。
相手は戦車ですからね。
無敵艦隊です。
草が柵線に触れて衝撃が弱まると防御になりませんね。
そう、ワタシが悪いんです。
ガックリ。
こまめに草刈りするしかないのです。
自然栽培は耕さないし、持ち込まず持ち出さずなんて言いますけどね。
そうしようもんなら、冬が来て草達がそろそろ許してやっかな、と言ってくれるまでずっと草刈りしなきゃなりません。
草刈りだけ、ずぅーっと。
だからワタシはビニールマルチを使います。
収穫したいですもんね。
食べるために野菜を作付けするわけだから。
そうやっててもこうなるのです。
意地でも除草剤は使わない。
有機農法もね、自然農もね薬を使わないと決めたら宿命なのです。
お店に並んでるこれらの野菜は・・・山の百姓にとって戦いの戦利品なんだなぁ~っと思って手に取ってみていただけると嬉しいです。
戦車にぶっ潰されないように立ち向かうワタシの武器は草刈機。
広い場所はハンマーナイフモア。強い草はチップソー、支柱やトタンを切りたくない際刈りはナイロンコード。
意を決して収穫時間を犠牲にして武器と共に戦います。
邪魔ばっかりしやがってクソ野郎と心で叫びながらお金にならない大切な仕事。
あ〜ぁ。